JR東日本、31年ぶりの値上げ

2026年3月14日JR東日本の運賃改定がありました。これは消費税増税に伴う転嫁を除けば、1995年以来、実に約31年ぶりの運賃値上げとなります。

長らく「物価の優等生」の筆頭格だった鉄道運賃ですが、ついに大きな転換期を迎えました。今回の改定は、単なる一律の値上げではなく、複数の制度変更が組み合わさっているのが特徴です。今回の改定では、全体で平均10.9%の運賃引き上げとなりました。

  • 普通旅客運賃(切符・IC): 約11%程度の値上げ
  • 通勤定期: 約13%の値上げ
  • 通学定期: 据え置き(家計への配慮として、今回は対象外となりました)

初乗り運賃(山手線内)

  • 改定前:150円(切符)
  • 改定後:170円(切符)

    ※一方で、2023年から導入されていた「バリアフリー料金(10円)」が運賃本体に組み込まれる形で廃止されたため、実質的な上昇幅は見た目より抑えられている区間もあります。

JR東日本が消費税改定以外の理由で運賃を上げたのは、1995年(平成7年)が最後でした。1995年当時は、民営化後の経営努力やバブル崩壊後のデフレ経済が据え置きを可能にしていました。 しかし、近年の人口減少による利用減、電気代の高騰、そして老朽化したインフラの更新費用が重なり、ついに企業努力の限界を迎えたという背景があります。

2026年3月26日
鉄旅ライフ編集部
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「キュンパス」雪と海を見た旅2025

JR東日本が提供する「キュンパス(旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス)」は、1日1万円で新幹線・特急を含む全線が乗り放題となるおトクなきっぷです。この圧倒的なコストパフォーマンスを最大限に引き出すため、計画段階でどのような戦略を立て、子どもが喜ぶルートを構築したのか。子連れでの実際の行程はどうだったのかの記録です。

コスパ最強の「キュンパス」を最大限に有効活用する戦略を立案

とりあえず、きっぷをえきねっとで予約しておきました。まずは、どのように使えば、一番得になるのかを調べました。普通に考えれば、北陸新幹線で新潟へ行き、特急で北上して青森方面へ、折り返して東京へ戻る。このようなルートが一番おトクになりそうです。特急を乗り倒すことも考えて色々調べました。

キュンパスで乗れる特急をざっくり調べてみる

特急の名前 主な運行区間 指定席区分 メモ
あずさ・かいじ 新宿 ~ 甲府・松本 全車指定席 中央本線の主力。E353系の高い居住性を享受。
ひたち・ときわ 品川・上野 ~ 水戸・いわき 全車指定席 常磐線の高速特急。品川〜上野間の移動にも。
踊り子 東京・池袋 ~ 伊豆急下田 全車指定席 東海道本線の景勝を愉しむための最適解。
成田エクスプレス 大船・新宿 ~ 成田空港 全車指定席 東京・品川・新宿・横浜を繋ぐハブ的利用。
わかしお・さざなみ 東京(京葉) ~ 勝浦・君津 全車指定席 京葉線ホーム発。房総エリアへの迅速な進出。
しおさい 東京 ~ 銚子 全車指定席 総武本線の速達便。車両更新により快適性が向上。
草津・四万 上野 ~ 長野原草津口 全車指定席 高崎線・吾妻線を直通する唯一無二の存在。
湘南・あかぎ 東京・新宿 ~ 小田原・高崎 全車指定席 平日の機動力。キュンパス利用日に合わせた運行。
日光・きぬがわ 新宿 ~ 鬼怒川温泉 全車指定席 東武鉄道直通。JR区間のみでも乗車は可能。

ちょっと待て、これ全部指定席やん。子連れなので、指定席に乗ることはできません。正確にいうと、乗ること自体はできますが、金銭的理由で乗ることはできないのです。自由席のあるやまびこに乗って、盛岡まではやぶさとこまちの連結を見に行くことも考えましたが、特急にも乗りたい。というわけで、消去法的に行先は新潟方面へ決まりました。

自由席のある特急

特急の名前 主な運行区間 指定席区分 メモ
つがる・スーパーつがる 青森・新青森 ~ 秋田 自由席あり 奥羽本線の速達。自由席活用で指定席枠を温存可能。
いなほ 新潟 ~ 酒田・秋田 自由席あり 羽越本線の日本海側を走る。E653系の広い座席が魅力。
しらゆき 新潟 ~ 上越妙高・新井 自由席あり 信越本線からえちごトキめき鉄道へ直通。
しなの 長野 ~ 松本・塩尻 自由席あり 篠ノ井線内。振り子式383系による山岳路線の高速移動。

数は少ないですが、あることにはあります。

キュンパス期間中、東京発の新幹線の自由席は確保できるのか

始発なんで当然座れました。なんなら始発に乗り遅れたんですが、数本遅れて一番混んでる可能性が高いとお知らせにあった、時間に乗りましたが、全然大丈夫でした。

予定は以下のような感じでした。

6時28分発の始発、はくたか551号に乗車。8時27分、妙高高原から日本海ひすいラインに乗り換え、直江津へ向かう。さらに富山行きへ乗り継ぎ、糸魚川へ。10時29分、到着。
こういう予定でした。

分刻みのタイムスケジュールがいきなり崩壊

まず、東京駅を過ぎてしまいました。始発に間に合わせるために、体調不良の中、駅までの道中を、子どもを抱っこしたりしつつ急いだことで、かなりぐったりしてしまい、座席に座り気が緩んだ瞬間に東京駅を過ぎてしまいました。東京駅に着いたとき、子どもが「ぱぱ、ぱぱ」と呼んでいたんですが、「大丈夫や、もうすぐ着くから」なんて言いつつ、降りたら新橋でした。すぐに東京駅に戻りました。

乗車予定だった始発の新幹線は行ってしまっているので、出発間近だった新幹線に、確実に座るために並んで乗ったんですが、なんと、「はくたか」ではなく「とき303号」でした。見た目おんなじやん。なんでや?

分単位でルートを組んでいたので、大慌てで乗る新幹線の座席に座って車両をじっくり見直すことにします。逆から回る形になっても接続は問題なさそうです。込み具合はほぼ満席でしょうか。若い乗客が多めでしたが、越後湯沢で降りていってかなり空いて静かになりました。乗車当初、若い4人ぐらいのグループが、スーツケースや荷物を座席に置いて固まって座っていたようで、見回りにきた車掌さんにかなり厳しい口調で注意されていました。こうしたケースは日常的にあるのでしょう。厳しく注意して一回で止めさせないと、座れない人が出てくるだろうし、対応を甘くすると後々収拾がつかなくなるのでしょう。運行環境をしっかり守ってくれる車掌さんに敬意を抱きました。

キュンパスで雪を見る旅

子どもは雪を見て大喜びです。大変な思いをして新幹線に乗ったかいがありますね。

実際の体験記

新潟駅で、オリジナルポーズでを決める子ども

新潟に8時56分到着。子どもと新幹線を見たり、バスを見たりして時間をつぶします。新潟と言えばバスセンターのカレーが有名ですが、駅弁を買いました。特急で一杯やりながら、弁当を食べるのが嗜好で至高。

10時23分発の特急しらゆき4号に乗車、上越妙高方面へ。

特急しらゆき4号に乗車、上越妙高方面へ

特急しらゆきがきました。

特急しらゆき

特急しらゆきの車内の様子

しらゆきの車内の様子です。

おにぎりが大好きで、特急の車内でおにぎり弁当を食べる子ども

おにぎり大好きな子ども。「好きな弁当選んでいいよ」と言ったんですが、おにぎりにしてました。

私は鮭はらこ弁当にしました。子どもがいくらを食べたがると予想。

特急で鮭はらこ弁当を食べる

予想通り子どもにいくらの大部分を食べられました。

えちごトキめき鉄道、日本海ひすいライン泊行

12時09分、直江津駅で下車して、えちごトキめき鉄道、日本海ひすいライン泊(富山県)行に乗り換えます。ここキュンパスで乗れるのかと思ってわざわざ乗ってみたんですが、キュンパスが使えない区間で1,070円列車の中で払いました。不快ではないのですが、がたがた騒がしい車両という印象です。これはディーゼルカーなんですかね。でも電線っぽいのもずっとありますね。13時頃糸魚川市に到着。

えちごトキめき鉄道、日本海ひすいライン泊行の車窓

雪の次は海を見て喜ぶ親子。

糸魚川駅のジオパルで遊び倒す

ここめちゃくちゃいいですね。この施設を無料で楽しめるのは素晴らしい。近くにあれば、毎週通っていました。外人の観光客が一人いただけで、あとは私たち親子だけでした。外人が行ってしまった後は、貸切状態でした。空いているのもいいです。電車でGoは有料で、子どもはショックを受けていました。

プラレールで遊ぶ子ども

ずっとプラレールで遊んでなかなか帰りたがらなかったのですが、3時間ほどしてようやく満足したようです。当日の予定変更も、時間に慌てなくていいのも自由席ならでは。

帰りは、時間の節約で糸魚川駅から新幹線に乗ることにして、上越妙高まで新幹線のきっぷを買いました。改札には乗車券と自由席特急券、キュンパスの3枚を入れて通りました。疲れたのか、子どもはドーナッツとクリームパンを食べつつ、あっという間に帰宅。普通に移動すれば、東京~糸魚川間は往復2万円ほどなので、約半額の1万円で移動して楽しめました。