北海道旅行の概要と魅力
旅を終えた後も、ふとした瞬間に思い出す風景がある。 写真を見返さずとも、あの空気、音、匂いまでもがよみがえる場所。北海道には、そんな思い出というより、まるで夢のなかの温度のように、輪郭もなく漂っているかのような風景が数多く存在します。 今回は、華やかな観光スポットや話題性のあるグルメではなく、 私が実際に訪れて「また行きたい」と心から感じた場所を、 独断と偏見でご紹介します。
絶対に外せない北海道グルメ
今回は、私が北海道を旅する中で「これはもう一度食べたい」と心から感じたグルメを厳選してご紹介します。味はもちろん、旅の記憶とともに強く印象に残ったものばかりです。
海鮮料理と海鮮丼
北海道の海鮮は、鮮度、味、別格です。漁港から近いため、どの店でも驚くほど新鮮な魚介が味わえます。さらに嬉しいのがその価格。東京では高級扱いされるウニやイクラ、ホタテなども、北海道では手ごろな値段で気軽に楽しめます。質の高い海鮮を、旅先価格ではなく地元価格で味わえるのが、北海道グルメの魅力です。
こちらは生エビ。

続いて、うにといくら丼。

ラーメンすみれ
北海道ラーメンといえば味噌。その代表格として広く知られているのが「ラーメン店 すみれ」です。札幌を中心に展開する老舗で、地元の常連客のみならず観光客からも高い支持を得ています。
特徴的なのは、スープ表面に張られたラードの層。ラードで覆われた表面からは湯気が立たず、慎重にスープを一口啜ると、コクのある味噌の風味が広がります。生姜は控えめながらも、しっかりとした香りが感じられました。冷めにくいため、最後まで熱々の状態で味わえます。中太のちぢれ麺はスープとよく絡み、チャーシューやもやしなどの具材との相性も良好で、柔らかく煮込まれたチャーシューも美味しくて完成度の高いラーメンです。

■ 店舗情報
店名 | すみれ 中の島本店 |
住所 | 北海道札幌市豊平区中の島2条4丁目7-28 |
営業時間 | 11:00〜15:00 / 16:00〜21:00(夏時間) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日) |
アクセス | 地下鉄「中の島駅」から徒歩約5分 |
駐車場情報 | 有り |
生さんまの刺身
「漁師の店富丸」で食べた生さんまの刺身。生さんまの刺身は、脂がよくのっていて、とろりとした舌ざわり。噛むごとに広がる旨味がたまりません。シンプルながら、鮮度が際立つ一品です。

サッポロクラシック(さっくら)
北海道に来たら一度は飲んでおきたいのが、「サッポロクラシック」。北海道限定のこのビールは、すっきりとした飲み口と麦のコクが絶妙に調和した一本です。ラガータイプならではの爽快感に、ほんのり感じるまろやかさ。どんな料理とも合いますが、特に海鮮との相性は抜群。地元の人に愛され続ける味を、現地で味わう特別感は格別です。

セイコーマートのかつ丼
北海道ローカルのコンビニ「セイコーマート」には、侮れない名物グルメがそろっています。関東にも進出していますので、北海道限定ではありませんが、堂々のランキング1位です。名物グルメ揃いのセイコーマートのグルメの中でも人気なのが、かつ丼。かつ丼は、甘めのだしが染みたふんわり卵と、しっかりした厚みのカツが絶妙にマッチ。かつ丼人気の影に隠れていますが、とんかつ弁当もおいしいです。揚げたてのような香ばしさと柔らかさで、ボリュームも満点です。旅先で見つけたら、ぜひ一度試してみてほしいローカルグルメです。


一度行ったら忘れられない北海道の絶景スポット
北海道には、地域ごとに異なる魅力が詰まっています。本記事では、これまでに実際に訪れた場所の中から「もう一度訪れたい」と感じた観光スポットを、エリア別に厳選してご紹介します。あくまで筆者個人の体験に基づいた選定ではありますが、観光プランを考えるうえでの一つの参考になれば幸いです。北海道には何度でも行きたくなる魅力があります。今回は、これまでに訪れた中で「もう一度行きたい!」と強く感じた観光スポットを、エリア別にご紹介していきます。完全に筆者の独断と偏見ですが、実際に行ってよかった場所ばかり。初めて北海道を旅する人にも、リピーターにも参考になれば嬉しいです。
稚内森林公園|日本最北端の町で自然と絶景を満喫できる穴場スポット
北海道・稚内市にある「稚内森林公園」は、地元では知られた自然公園ですが、観光客にはあまり知られていない隠れた名所です。日本最北端ならではの風景と、のんびりとした空気が味わえる、知る人ぞ知る癒しの場所です。
展望台からの絶景は必見!
園内の高台には森林公園展望台があり、稚内の町並みや宗谷湾、そして天気が良ければ利尻富士(利尻山)まで見渡すことができます。
特におすすめなのは夕暮れ時。空と海がオレンジに染まり、静寂のなかで広がるパノラマはまさに絶景。訪れる人も少ないのでゆったりと景色を楽しめます。
野生動物との出会いも
エゾシカやリスなどの野生動物に出会えます。

オロロンラインとオトンルイ風力発電所
天気がよければ水平線の彼方に島影や利尻山が見えます。交通量は比較的少なく、信号もほとんどないため、快適なツーリングができる道です。道路沿いには風力発電の風車が多数並び、特徴的な風景を形成して、オロロンラインの象徴的な景観となっています。

利尻富士
利尻富士は、北海道の利尻島にある標高1,721メートルの火山で、島のほぼ中央に位置しています。山全体がほぼ独立しており、円錐形の整ったシルエットが特徴です。この日は天候に恵まれて綺麗な写真を撮影することができました。

神の子池
神の子池は、北海道・清里町にある小さな湧き水の池です。周囲は森に囲まれており、観光地としての整備は最小限にとどまっています。池の水は透明度が非常に高く、底まで見通せるほど澄んでいます。水の色は青みがかっており、晴れた日には青いインクを垂らしたような静かな輝きを見せます。池の中には倒木が沈んでいますが、それが腐らずに見えるのも湧き水による水温の低さと透明度の高さによるものらしい。周囲には人工的な音が少なく、風に揺れる木の葉や水のせせらぎだけが静かに響きます。観光客の声も自然と小声になるような神秘的な場所で、いつも静寂が保たれています。

摩周湖
摩周湖は、北海道の東部に位置するカルデラ湖です。透明度が高く、霧に包まれることが多いことから「霧の摩周湖」とも呼ばれています。人が多くない時間帯に訪れると、とくにその静けさと空間の余白が際立ちます。

オシンコシンの滝
オシンコシンの滝は、北海道・知床半島の入り口近くに位置する滝です。幅広く流れ落ちる水は、力強さと美しさを同時に感じさせます。観光地としてアクセスが良いため、多くの人が訪れますが、滝の前に立つとその自然の迫力に圧倒されます。

黄金道路
黄金道路は、北海道の太平洋沿岸を走る国道で、その名の通り海岸線に沿って伸びる約33.5キロメートル続く美しい道路です。岸壁沿いに道路が続きます。特筆するような特徴やスポットはありませんが、見どころが点在するというよりは、全体が一つの美しい風景と呼べるような道路です。

フンベの滝
フンベの滝は、黄金道路の広尾橋からえりも方面へ車で5分程走った道路沿いにあります。ひっそりと流れる滝です。落差は控えめながら、その清らかな水音が訪れる人の心を落ち着かせます。

洞爺湖
洞爺湖は、北海道の中央部に位置するカルデラ湖で、静かな湖面が周囲の山々や四季折々の自然を映し出しています。湖の水は透明で、晴れた日には青空や雲が鏡のように映り込みます。まさかの写真の撮り忘れで、花火大会の写真しかありませんでした。

室蘭岳
北海道の室蘭市にそびえる室蘭岳は、登山初心者から中級者に人気の山です。標高は732メートルとそれほど高くはありませんが、登山道は整備されており、四季折々の自然を楽しみながら気軽に登ることができます。頂上からは、太平洋を一望できる絶景が広がり、特に晴れた日には室蘭市街や室蘭港、さらには遠くに駒ケ岳まで見渡せます。春は新緑、秋は紅葉が美しく、写真撮影やハイキングに訪れる人も多いスポットですまた、山麓にはキャンプ場や温泉施設もあり、登山後にリフレッシュできる環境も整っています。札幌や函館からのアクセスも良く、日帰りで自然を満喫できるおすすめの登山スポットです。


もう一度会いたい景色が、北海道にはある
北海道での目にした風景、肌に触れる空気、舌に残る味わい、耳に届く音――
気付けば、またあの空の下に立ちたいと願う自分がいる。そう思える旅先があることは、人生にとってかけがえのないことかもしれません。